柴胡、半夏、桂枝、茯苓、黄芩、大棗、人参、牡蛎、竜骨、生姜の10味からなる方剤です。小柴胡湯(柴胡、半夏、黄芩、大棗、人参、甘草、生姜)の甘草の代わりに桂枝、茯苓、竜骨、牡蛎を加えた柴胡剤の一種です。
腹診では臍上悸と胸脇苦満がみられる場合に用いられます。胸脇苦満がない場合の桂枝加竜骨牡蛎湯とは使い分けます。ストレスが強く、実証が目立つ場合は柴胡加竜骨牡蛎湯を用います。胸脇苦満とは一番下の肋骨の下を押すと痛みがあったり、抵抗があったりする症状をいいます。
高血圧症、動機、のぼせ、不眠、不安、心悸亢進、夜泣き、肝機能障害、更年期障害、ヒステリー、てんかん、陰萎(インポテンツ)に用いられます。