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歯根破折歯の治療法と成功率

2020年9月15日

相談1: (50歳 女性)

根幹治療した歯(上奥歯)の内側に出来物ができ歯医者にいきCTを撮ったところ、歯にヒビが入りそこから菌が入り膿んでいると言われ、治療は抜歯しかないとのことでした。出来れば抜歯は避けたいと思っており、歯の再植、口腔外接着再植法などの治療法などで自分の歯を残せる可能性はあるのでしょうか?

また、可能性があるとしたら再植は予後があまりよくないとも聞きます。実際はどうなのでしょうか?

回答:口腔内科 樋口均也

歯根にヒビが入り、細菌感染が生じて腫れや痛みがある場合は一般的に抜歯します。ただし、ヒビが入った部分をスーパーボンドという接着剤で固定することにより、治癒が可能な場合もあります。また、接着しやすいように一度抜歯して口腔外で接着し、再植する方法もあります。

歯根破折歯に関しては、接着後の予後を調査した北海道大学の菅谷勉教授の研究が有名です。274本の垂直歯根破折歯のうち231本を接着して治療した結果、5年後に64.6%の歯が抜くことなく生存していました。

歯根破折歯はヒビが軽度であるほど予後がよく、歯周病が進んでいない方がよいといえます。ヒビが入ってからできるだけ早く接着することが重要となります。

相談2: (50歳 女性)

早々のお返事ありがとうございました。

 

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