2022年11月30日
相談: (29歳 女性)
現在歯列矯正中なのですが、4日前に食事したときに歯に激痛が走りしばらくそちらで噛まないようにして様子をみていました。前にも一度痛くなったことがありますが、矯正中で噛み合わせが不安定なので当たりが強い場所が出てきたことによる咬合性外傷で噛み合わせを調整していただいて治りました。
今回もそちらを使わないようにして様子をみていたのですが、だんだんと痛い右側の口蓋が全体的に腫れだして、歯が痛いというよりも腫れている口蓋がズキズキしています。(痛いのは右上一番奥の歯ですが、腫れは手前の犬歯のところまで腫れています。)今回も噛み合わせを調整してロキソニンを処方され様子をみて2日目ですが、痛みは全く変わらず腫れも変わらないです。
このまま様子見で原因の歯の神経が落ち着くのを待ったほうがいいのか、それとも他の原因が考えられるでしょうか。よろしくお願い致します。
回答1:口腔内科 樋口均也
右上一番奥の歯が噛むと痛い、 右側の口蓋全体が腫れているという症状から、右上一番奥の歯に細菌感染が生じていると推察します。虫歯や歯の亀裂によって歯の神経が細菌に感染して歯の根の先の骨に拡がり、さらに口蓋粘膜まで達している可能性があります。以前にも歯が痛んだということから、その時点ですでに問題が生じていたのではないでしょうか。
上記について再度調べたうえ、問題が生じている場合は歯の根の治療(根管治療)が有効です。また、細菌感染に対しては抗生物質の服用(もしくは点滴)が必要です。