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親知らずの抜歯直後から続く右前歯のねじれるような圧迫されるような強い痛み

2022年5月7日

相談: (33歳 女性)

3/1に総合病院口腔外科にて右奥歯の親知らずを抜歯、その直後から右前歯のねじれるような、圧迫されるような強い痛みがでて、ドライソケットによるものでそれが治れば良くなるだろうということでした。二ヶ月以上たちますが、最初の一ヶ月より痛みは軽くなりましたが、今もずっと寝てる時以外は常に痛いです。

先日また急に痛みが出てこのまま時間が経つのを待っていていいのか、顔面神経痛などとはちがうのかと疑問に思いメールさせていただきました。顎の皮膚の感覚は普通にあるますが、圧迫や痺れがあります。夜やストレスを感じると痛みがまします。この痛みについて分かることがありましたらご連絡下さい。

回答1:口腔内科 樋口均也

親知らずを抜いた後に生じた穴(抜歯窩)は血液で満たされ、徐々にその表面が上皮という粘膜で覆われます。この上皮ができず骨がむき出しになった状態がドライソケットです。強い痛みが生じますが、通常は数日から1、2週間程度で症状が回復するところ、2ヵ月以上も痛みが続いているという状態は尋常ではありません。ドライソケットがいつまでも治らないケースとしては、口腔内のがんに対する放射線照射を受けた場合などに限られます。

抜歯窩が既に塞がり治っている場合は、ドライソケットではありません。他に考えられる痛みの原因としては「末梢性神経障害性疼痛」があり、神経が傷ついて麻痺が生じた後も神経が正常に回復せず、痛みや違和感が持続します。抜歯の際、親知らずの下方の下顎骨の中を走行する「下歯槽神経」が傷つき、麻痺と痛みが生じたのかもしれません。

この痛みに対する治療法は、星状神経筋ブロックや温熱療法、はり治療、ビタミン剤、抗うつ薬、抗けいれん薬、漢方薬などがあります。

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