ひぐち歯科、口腔外科・口腔内科メディカルインフォメーション |

電話:072-646-8445

双極性障害と舌痛症を患っています

2023年12月26日

相談1: (75歳 女性)

家内(75歳)が舌痛症で苦しんでいます。うつ病(双極性2型)を患っており、精神科でランドルセン錠0.5mg1錠を処方され服用してますが痛みが取れません。うつ病の症状と舌痛症は関係があるのでしょうか?。とにかく痛みを軽くしたいのですが、アドバイスお願い致します。

ちなみにうつ病の治療薬はピプレッソ50mg2錠とラツーダー40mg1錠を服用してます。気が動転してまとまりませんが、くれぐれもよろしくお願い致します。

回答1:口腔内科 樋口均也

双極性障害と舌痛症を患っているようですね。双極性障害の症状として慢性的な痛みが生じる場合が少なくないため、2つの病気は関連している可能性があります。双極性障害の改善により、舌痛症も改善する可能性があるということです。

一方それぞれ別々に生じている場合は、双極性障害が改善しても舌痛症は相変わらず持続し、舌の痛みが続く場合があります。また、舌痛症は改善しても双極性障害は変化しない場合もあります。

舌痛症には大きく分けて2つの種類があります。1つは舌粘膜に異常が生じて痛んでいる場合で、もう1つは舌の神経に異常が生じて痛んでいる場合です。前者は食事中に痛みが増加し、後者は痛みが軽減するという傾向があります。いずれのケースに該当するかを適切に調べたうえで治療を受ける必要があります。

相談2: (75歳 女性)

早速のアドバイス有難うございました。今までは舌痛症の治療は暗中模索だったのが、素人なりに少し入口に入った気分です。継続の質問をさしてください。家内は神経異常による舌痛症と思いますが、舌粘膜の異常かを調べるには何処の病院に行って調べてもらえばいいのか?

それと、舌粘膜と神経の異常の場合のそれぞれの治療法の2点について、是非アドバイスを教えていただければ幸いです。宜しくお願い致します。

回答1:口腔内科 樋口均也

舌粘膜の異常の原因はドライマウス、口腔カンジダ症、細菌感染、口腔扁平苔癬、苔癬様反応、食いしばり、過剰な舌磨き、亜鉛欠乏症、鉄欠乏症、ビタミンB12欠乏症、葉酸欠乏症などです。それぞれに対処法があるため、歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。

舌神経に異常がある場合は、抗うつ薬や抗けいれん薬、漢方薬といった薬物療法と認知行動療法などの心理療法により治療を進めていくことになります。

謝辞: (75歳 女性)

早速のアドバイス有難うございました。今までは相談相手がいなくて、一人で苦しんでましたがようやく困った時に問い合わせる相談室が見つかりました。家内に気力があり、距離的に(埼玉在住)近ければ、飛んで行きますが、残念です。大分理解できるようになりましたので、アドバイスに沿って治療致します。重ねてお礼申し上げます。

 

 

ページの一番上へ