2024年4月1日
相談： (76歳 男性)
血糖値195、HbA1c 9.5の糖尿病患者です。左下奥歯の歯茎に膿が溜まり歯周病による炎症という事で、個人歯科医院で消毒等を続けて、効果が見られないという事でレーザーによる治療を行ったが効果無く、奥歯を半分に切断し、影響を与えている方を抜歯するしか無いとの事です。
血糖値が高いので市民病院の口腔外科又は、歯科大学病院等で全身管理をして抜歯する必要があると言われましたが、糖尿病を診てもらっている主治医先生は、やってはいけないとの事。抜歯は無理なのでしょうか。又抜歯する場合、口腔外科がいいのか、歯科大学病院がいいのかアドバイスをいただきたい。
回答：口腔内科 樋口均也
糖尿病に加え、歯の状態も悪い場合の治療をどのように進めていくのか、悩ましい現状といえます。歯の抜歯は不可欠のようですが、まず糖尿病を改善しないと抜歯の際に治療不全や細菌感染といった問題が生じうることを内科の先生は心配されているようです。確かにその通りでしょう。
右下奥歯について、抜歯を急がなくても症状を抑えておくことができるなら、先に糖尿病の治療を進めた方がよいでしょう。そして糖尿病の改善後、歯科大学病院の口腔外科で抜歯されることをお勧めします。
