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口腔内灼熱症候群の薬物療法で改善が見られません

2024年9月25日

相談1: (65歳 女性)

私の家内ですが、2年前から口の中が痛くなり「口腔内灼熱症候群」と診断され、リリカを50mgから300mgまでを1年間、ディロキセチン20mgを3か月、レクサプロ5mgを1か月、タリージェ10mgを1か月と約2年間服用しましたが全く改善されません。最近、まだ服用していないトリプタノール10mgを別な心療内科で処方してもらっています。1週間で改善はみられませんが、継続、増量で改善の可能性はあるでしょうか?弊HPに掲載されている「舌痛症と同時に発生する病気5つ」も併発しています。何か良いアドバイスがあれば宜しくお願いします。口の中の痛さと首の締め付けが苦しいそうで見ていられません。

回答1:口腔内科 樋口均也

通常、口腔灼熱症候群に対しては薬物療法や心理療法(認知行動療法など)が実施されています。認知行動療法は日々の症状や行動などを記録し、痛みなどによる日常生活への悪影響を軽減させるための心理療法です。効果を発揮すれば、痛みなどの症状も同時に軽減されていくため、認知行動療法を行う心療内科や精神科を受診されることをお勧めします。心理士が心理療法を行うカウンセリングルームもあります。

薬物療法では抗精神病薬、麻薬系鎮痛薬、漢方薬、アセトアミノフェンを試されてもよいかもしれません。抗けいれん作用がある抗不安薬のクロナゼパムを数分間口に含んで吐き出す「クロナゼパム口内法」の他、カプサイシンやαリポ酸なども候補として挙げられます。

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