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咬耗
歯の噛む面が磨り減って歯が短かくなるだけでなく、咬耗が進むと歯の神経が刺激され、歯磨きの際ピリピリと痛んだりしみる場合があります。また、上下の顎の距離が短くなる(咬合高径の低下)ため、顔の形が変化する場合もあります。
知覚過敏
歯の表面に細かい割れ目(クラック)が入ることにより、冷たい水がしみて痛みが出ます。
楔状欠損
歯を横揺れさせる強い力がかかり続けると、歯肉付近の歯の表面が破壊されて窪みができます。これを楔状欠損といい、歯磨きの際ピリピリと痛んだりしみるようになります。
充填物、補綴物の破折や脱離
虫歯を削った後は樹脂(レジン)やセメント、金属、セラミックなどを詰めたりかぶせたりしますが、噛みしめる力がかかり続けるとこれらが壊れたり、かぶせものを付けるセメントが溶け出して外れてしまう場合があります。
歯の破折
噛みしめることによって、歯が破壊されて割れる場合があります。特に、神経を抜いた歯は破折しやすくなります。
歯の痛み、違和感
各種検査を行っても、虫歯や歯周病など歯の異常が全く見当たらないにもかかわらず、歯が痛む「非歯原性歯痛」という症状があります。それほど珍しいケースではありませんが、非歯原性歯痛の原因の多くは、食いしばりと歯ぎしりによって引き起こされる「筋・筋膜痛」です。
歯槽骨の吸収
歯を横揺れさせる強い力がかかり続けると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けて歯が動揺しますが、その状態を「咬合性外傷」といいます。歯周病に罹患する歯にこのような力がかかると歯槽骨の吸収が加速され、歯周病が進行します。
歯の傾斜、移動
噛みしめる強い力によって歯が傾いたり動いたりする場合があり、上顎前歯では歯と歯の間が空いたり出っ歯になるケースがあります。一方、下顎前歯では乱杭歯(叢生)になります。