紅板症とは
粘膜が赤くなっている状態を「紅板症」といいます。白板症は粘膜表面の角化が亢進して白くなりますが、紅板症では粘膜上皮に角化ではない異常が見られ、血管が拡張して赤くなります。紅板症は珍しい病気ではありますが、口腔内で最もがん化しやすい「前がん病変」ともいえ、紅板症に見えても組織検査を行うと、すでに上皮内がんに変化しているケースも珍しくありません。
紅板症の肉眼所見、症状
周囲の粘膜とはっきり区別できる鮮やかな赤色で、白板が入り混じる場合もあります。表面はツルッとしていますが、中には隆起や潰瘍が見られる病変もあります。また、手や刺激物が触れると痛むケースがほとんどです。