「乳頭腫」とは、口腔粘膜表面の上皮が増殖して盛り上がった良性腫瘍で、比較的よく見られるものです。形は乳頭状(根元がくびれた膨らみ)、イボ状、カリフラワー状などのパターンがあり、表面が白くなることが特徴です。
乳頭腫はヒトパピローマウイルスの感染が関係していると考えられ、がん化して舌がんになる場合もありますが、舌がんと比べると形や色、周囲の粘膜の状態が画一的なことが特徴です。このように、肉眼的に区別しやすいといえますが、判断が難しい場合は、切除して病理組織学的な検査を行うことにより、診断を確定させることになります。
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症例写真1 |
症例写真2 |