「尋常性疣贅」とは、ヒトパピローマウイルスの感染によって皮膚にできるデコボコしたイボをいいます。口腔内に発症するケースもあり、気にして触っていると他の箇所へ移る場合があります。
ヒトパピローマウイルスが原因で発症する病気には、他に乳頭腫や扁平上皮がん、疣贅がんなどがあり、これは同じウイルスで尋常性疣贅と舌がん、両方の生じる可能性を示唆しています。また、疣贅がんはイボ状の形態のがんですが、尋常性疣贅と比べて形や色が不規則でバラエティーに富むことが特徴です。ただし、ほとんど区別が不可能なケースもあり、最終的には切除して病理組織検査を行うことにより、確認します。