口腔外科医としての研究生活２
口腔ガンの治療法としては、手術の他に抗ガン剤を使った化学療法や放射線治療がありますが、患者様の全身状態を入念にチェックすることもまた口腔外科医の重要な役割
です。特に、心臓病や糖尿病などの持病を持つ方はそれらの治療を継続する必要があるため、決して全身管理を怠ることはできません。
手術や放射線療法が功を奏した場合は口腔ガンの過半数が治癒しますが、残念ながら亡くなる患者様もいます。従って、再発や転移を繰り返して治療が不可能になった方や、治療の見込みのない方に対してターミナルケアを行うこともまた、口腔外科医の重要な仕事のひとつです。不幸にして亡くなられた方々と付き添いのご家族のお顔は、今でも忘れることはありません。
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