2008/05/14
相談: (46歳 男性)
2年前位から食いしばりがあり、口の中の味が甘いほうに傾いたり、塩辛いほうに傾いたりします。また口の中に粘つきがあります。ストレスの度合いに由来するように思います。
歯科で作ってもらったマウスピースをすると少しの時間で甘さ、塩辛さ、粘つきが解消します。うつ病になったことによる神経系統かとも思っています。そのことはかかりつけの精神科医に相談しましたが、明確な回答は得られませんでした。
回答:口腔内科 樋口均也
ドライマウスの影響により、味覚の変化や口の中の粘つきが生じているようです。また、食いしばりや精神安定剤の服用は、唾液の分泌量を減らしてしまいます(分泌抑制)。マウスピースをすると、症状が解消するのはそのためです。
食いしばりに対しては、今後もマウスピース(オクルーザル・スプリント)を使用するのがよいでしょう。
一方、ドライマウスに関しては、以下の点に気をつけてください。
1.水分(水か麦茶)を十分に摂る
2.口呼吸をしない
3.よく噛んで食事をする
4.唾液の分泌を促す薬剤や人工唾液を使う
5.精神科の薬を減らす、またはドライマウスへの影響の少ないものに変更してもらう