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歯茎や上顎内が真っ赤に腫れ、喉の奥、舌がヒリヒリするのが続いています。

2008/03/10

相談: (40歳 女性)

昨年11月に差歯を数本やり直しました。その直後から歯茎や上顎内が真っ赤に腫れ、喉の奥、舌がヒリヒリするのが続いています。頬の内側や歯茎に口内炎も出来ました。何も口の中にない時は、ぬるぬるした唾液が出てきている様に感じ、ヒリヒリ感が増すので、何か水分を摂っているかキシリトール100%の歯科専用ガムを常に噛んでいないといられません。

歯磨きした時は、白い薄皮がまるまってはがれてきます。上顎内部の皮がむけている様です。最近は唇まで乾燥する様になり、口唇ヘルペスができています。舌の側面(歯に当たる所)にも白く硬い突起物が両側にできています。

歯科に行って、細菌の検査もしていただきましたが、異常はない様です。ヒリヒリ感は、特に上顎の前歯との境の突起のある所周辺と舌の先が一番ひどいです。舌が上顎前歯の所にさわるので、上の歯だけのマウスピースをつけて隔離したら大丈夫なのかとも思ったりしています。常用できる透明なやわらかい素材の物があると聞きましたが、細菌の増える心配はないのでしょうか?

実際に診て頂いていないので分かりづらいと思いますが、先生の考えられる原因と対処の仕方があれば教えていただきたいと思っています。宜しくお願いいたします。

回答:口腔内科 樋口均也

こんにちわ。現在生じている症状のほとんどが口腔乾燥症、すなわちドライマウスに伴うものです。その原因としては、「食いしばり」が考えられます。通常上下の歯は食事をするとき以外は接触していないのが正常ですが、それ以外のときも接触している(食いしばっている)状態を食いしばりといいます。その場合は唾液が出にくくなり、ぬるぬるしたりヒリヒリしたりします。

食いしばりは昼夜を問わず起こり、夜間の食いしばりの一種が歯ぎしりです。食いしばっていると舌が歯に強く当たるため、舌の側面がギザギザしてきます。お話では差し歯を数本やり直したとのことなので、その影響で食いしばりや歯ぎしりが強くなり、結果としてさまざまな症状が出てきたと考えられます。

対処法としては、上下の歯を接触させないことを心がけましょう。緊張したりストレスがかかったりすると、どうしても無意識のうちに食いしばりを起こしがちです。また、夜間はマウスピースに似たスプリントという装置の使用が効果的でお勧めです。この装置は樹脂製の硬いタイプとシリコン製の柔らかいタイプがありますが、硬いタイプの方が安全で細菌が増殖する心配もありません。

他にもドライマウスへの対処法はさまざまなものがありますが、水分の摂取を心がけてください。また、ヒリヒリなどの症状を緩和する薬も多様なタイプがありますので、一度受診されることをお勧めします。

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