2008/10/16
相談: (54歳 女性)
87歳になる父の事で相談いたします。最近父が朝起床した後の寝床のシーツを見ますと、必ずオレンジ色の涎の跡が残っています。時々茶色だったりします。
父は2006年7月に心臓大動脈のバイパス手術を行っています。また先頃春先から食欲もなく、度々胃痛も訴えたものですから胃の内視鏡検査も行い ましたが、さしたる異常はなく胃薬を飲んでいる状態です。何か口腔的な原因が考えられるのでしょうか。本人は口の中に傷はないと申しているのですが?
回答:口腔内科 樋口均也
オレンジ色や茶色の唾液というのは、唾液に血液が混じっている状態だと考えられます。口の中から出血する場合は、その多くが歯周病による歯肉からの出血です。また、他に義歯による傷や、歯ぎしりにより頬粘膜が傷ついて出血している可能性もあります。
なお、唾液の半分はのどや鼻の粘膜をおおっている粘液が、口の中に流れ込んだものです。従って、のどや鼻、気管などに炎症が生じて出血しているケースも考えられます。
以上から、歯科や耳鼻咽喉科、呼吸器科などで診察を受けられることをお勧めします。