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翼突鉤滑液包炎

学会・研究会 2021年04月23日

蝶形骨は顔面と頭蓋の境界部である頭蓋底を構成する骨です。顔面の奥深くにあるため、手術で触ることは少ないのですが、翼状突起外側板と翼状突起内側板から出る翼突鉤は例外です。
翼状突起は上顎最後臼歯の後方の粘膜直下に触れます。この症例では翼突鉤の部分に接触痛、嚥下時痛が生じました。翼突鉤には口蓋帆挙筋の腱が通っています。翼突鉤が長いと、腱が摩擦を起こし、翼突鉤と口蓋帆挙筋との間に存在する滑液包が炎症を起こすと考えられます。翼突鉤を切除することで症状は消失しました。

翼突鉤滑液包炎

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