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非歯原性歯痛に他する薬物療法

メール相談 2024年09月14日

お問い合わせ内容:
歯根管治療を何度かしましたが痛みが取れずCTでは問題がないと言われました。非歯原性歯痛ではないかという事でした。かなりの激痛で睡眠障害まで出てきたのでパキシルを飲んでいます。2週間以上飲んでますが痛みが引きません。パキシル以外に何か治療はありますか?漢方薬なら何が効果がありますか?

回答
非歯原性歯痛であれば、抗うつ薬や抗けいれん薬などの薬物療法により痛みの改善が期待できます。抗うつ薬のパキシルには鎮痛効果が少ないため、トリプタノールやサインバルタの方が効く可能性があります。抗けいれん薬ではリリカやタリージェ、他に麻薬系鎮痛薬や抗精痛薬も候補として挙げることができます。

漢方薬は体質や状態に合わせて選択します。桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)、疎経活血湯(そけいかっけつとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、 八味地黄丸(はちみじおうがん)などさまざまな漢方薬を使用します。

薬による治療以外には心理療法、スプリント療法、ブロック注射、鍼治療などがあります。CTで問題が見当たらないようですが、顕微鏡で根の中を観察すると問題が見つかり治療が可能になるかもしれません。

謝辞 2024年9月4日
細かく丁寧に説明していただきありがとうございます。薬の変更も考えてみます!

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