「クリニックの移転を終えて」
期限切れ
苦労と工夫を重ねながら実用化しつつあったロボットですが、やはり問題はなくなりません。フィルターの目詰まりを示すエラーメッセージが出る度に内部を掃除をしますが、それでも動かないときは修理に出すしかありません。修理後はまた別の箇所で不具合を起こすことも日常茶飯事です。メーカーの担当者の説明によると、入れ歯や仮歯の削りかすや靴に付着した泥で目詰まりを起こすと故障するそうです。
掃除ロボットが期待に応えてくれないまま、とうとう2年間の保証期間切れの日が近付いてきました。次回からは故障の度に修理代が必要となるため、やむなく使用を中止しました。土足で生活するアメリカ仕様のロボットであれば、目詰まりの問題もないとメーカーの担当者は言います。最初から条件に合う製品を勧めてくれていたらと悔やまれますが、今となってはどうしようもありません。スタッフ達は掃除前に椅子を移動させたり磁気テープを敷いたりする手間から新しい掃除ロボットの導入を望まず、結局のところ毎朝普通に掃除機を掛けることになりました。