シールドレストレーション
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虫歯を削ることなく、虫歯の穴を詰めてしまう治療法です。1987年にDr Mertz-Fairhurstが発表した方法は虫歯の穴にレジンかアマルガムを詰めて塞ぎ、その表面をフィッシャーシーラントで封鎖するというものです。
この場合、虫歯をそのままにしておいて大丈夫かと不安になりがちですが、虫歯を削ってアマルガムを詰めた治療方法に比べ、10年後の成績がよかったことが報告されています。 おそらく虫歯を封鎖することによって内部の虫歯菌の活動が低下し、虫歯の進行が止まったと推察します。
参考文献
1. Mertz-Fairhurst EJ, Call-Smith KM, Shuster GS, Williams JE, Davis QB, Smith CD, Bell RA, Sherrer JD,
Myers DR, Morse PK, et al.: Clinical performance of sealed composite
restorations placed over caries compared with sealed and unsealed amalgam restorations.
J Am Dent Assoc. 5, 689-94, 1987
2. Mertz-Fairhurst EJ, Curtis JW Jr, Ergle JW, Rueggeberg FA,
Adair SM.: Ultraconservative and cariostatic sealed restorations: results at year 10.
J Am Dent Assoc. 1, 55-66, 1998.