患者様の声12 |
PATIENT'S VOICE |
箕面市 40代 女性
☆クリニックを知ったきっかけ
「上の奥歯、歯茎の痛みが続くようだったらこれは抜くしかないですね。ずいぶん悪くなりましたね」まじめにクリーニング・歯磨きをしていたつもりの歯周病、特に上の奥歯、おそらく出産の時に悪化した模様。今まで3年以上、定期健診で通っていた、家の近くの歯科医院、院長先生のお言葉に衝撃を受けました。それまでも右の奥歯は、体調の悪い時などに痛み出し、触ると動くほどになっていましたが、それまで痛い時には痛みどめの薬などで応急処置してもらいながら、通院していました。
前の医院での院長先生には、「この歯はもう機能していないし、このまま放っておいても、何年もつか分からないです。痛みが気になるようでしたら抜きましょう。」と言われました。上の歯を抜いてしまえば、かみ合わせも悪くなりますし、なんとか大事な歯を抜かずにすましたい。一念発起し、”痛くない””(歯を)抜かない””歯周病”のキーワード検索して、インターネットで調べてたどりついたのが、ひぐち歯科クリニックとの出会いでした。その時初めて歯周病に、歯槽骨の再生を促す”エムドゲイン”という治療法があることを知りました。
☆徹底したインフォームドコンセント
今から1年半ほど前、初めてのクリニックでの診察の時に、特に印象的だったのは、まず徹底的に患部を含む、レントゲンや口腔内の写真を撮って頂いたこと。 そして、プライバシーに配慮した、個別のブースで画像の資料を見ながらのその日は院長先生とのお話が主でした。重度の歯槽膿漏の右奥歯を「抜かず」にまたできれば「機能するよう」取り戻したいという必死の私の訴えに、先生が耳を傾けてくれました。エムドゲインを試す可能性についてもご相談しました。 「(写真を見ながら)ここは激しく骨が吸収されなくなってきているのが分かります。可能性としては五分五分ですが、エムドゲインをして頂くための条件が有ります。」院長は穏やかな口調ですが、きっちりとおっしゃいます。
「きちんとした歯磨きを完璧に覚えて頂き、して頂くことです。」 治療についての方針と見通しを、お話の上、納得して治療に望んで頂けました。
☆印象に残っていること
1:画像・資料による歯磨き指導
とにかく、徹底しているのは、「画像でしっかり歯周ケアの(術前、術後)の進捗確認をしてくれる」「歯磨きの指導を丁寧にしてくれる」です。私のエムドゲインの施術までに、何回も来院して2か月ほどの準備期間が有りました。「いつになったら治療が始まるのだろう」と不思議に思った位に、繰り返しのクリーニング、歯茎の洗浄。その間、染口液を利用して、衛生士の方が徹底的に、歯ブラシの当て方を教えてくださいました。自分では丁寧に磨いたつもりでも、実際に赤く染めだされた歯の拡大図を、個別ブースのパソコン内で、目の前の画像として見せられると驚きです。時には鏡も使って、いったいどこに歯ブラシが届いていないのかを、実際に歯ブラシをあてながら丁寧に教えてくれました。また、一つ一つの歯の歯周ポケットの深さを計り、どこの歯がどれだけポケットが深いのか教えてくれるのも、自分の日ごろの歯磨きの結果として励みになります。
思えば、磨いていたつもりでも、自分の歯磨きの“癖”のようなものが有るようで、画像を見ながら歯科衛生士の方が丁寧にどうすればよいか説明されます。どこが歯磨きができてないなど、日ごろの注意点は、その日の資料として診察後に、メモを渡されました。「磨いているつもり」だった歯磨きの自分なりの癖を、矯正するべく地道に徹底して根気よく指導してくださり、日ごろの進捗を、実際に数値や画像を見ながら見える形で見守ってくださったことにお礼申し上げたいと思います。
2:痛くない・怖がらせない・患者の身に立っての声掛け
治療においては、私は「患部の歯の神経を抜いて、なおかつ、ななめに生えている歯が浮いてきて、当たった時に痛くないように歯を短くします」という院長からの説明がありましたが、「神経を抜く」など、このときが人生初めて。大きな不安が隠せない私に、歯科衛生士の方が説明の資料を片手にやさしく声をかけて下さったことは今でも印象に残っています。神経を抜く際、特に怖かったのが「麻酔の注射が痛いのでは」という不安。ところが、やや緊張の面持ちで、椅子に座ると、耳元で「ピンポン〜」と軽やかな音楽が流れている間に、麻酔が注入され、あっという間だったことが印象的でした。そして、話し方は常に穏やかな院長先生、いざ処置となると非常に手早く「いつの間に終わったのか?」 という具合で、人一倍怖がり、痛がりの私も、不快な思いをせずに通院できたのはありがたかったです。
3:そしてエムドゲイン施術の日
2か月ほどの準備期間を経て、もともと怖がりの私、体調のよさそうな日を選んで、ついにエムドゲイン手術の日。患部の上奥歯はこの日までにかなり短くなっていましたが、その日も、浮いた歯を削り、また徹底的に根の洗浄。「術前に清潔にしておきます。エムドゲインの効果が最大になりますから。」と院長先生から事前の説明。 耳元ででゴリゴリ音がしますが、歯の神経はすでに抜かれており、痛みはありません。そして、「これがお薬です」と小さな透明の容器に入った、半透明の液体を椅子の上で見せてもらいました。「今からお薬を入れていきますね」必ず何か新しいことをされる前には、事前に声をかけてくださるので、安心します。術後は、痛み止めなどのお薬をもらって、一週間ほどして抜糸。
4:あれから一年間経ち
術後の傷は、みるみるあとかたもなくなりましたが、骨というのはずいぶんゆっくり形成されるものなのか、あとは定期健診で、歯磨きの指導とクリーニングで数か月。本当に骨は再生していくものかと、実は半信半疑のまま施術から一年経ちました。
「しばらくレントゲンを撮っていないので、見てみましょう」、数回目の定期健診のあと今回、患部の右奥歯を中心に口腔内をレントゲン写真。 撮った写真をただちに、パソコンで映しだし見せてくれます。 レントゲンの映像を映しながら、「骨ができてきてますよ」と院長先生。 ブース内で、個別に一年前の写真と比べて見せてもらうと、骨が吸収されて、なくなっていた部分に(実は期待していた)「黒」から「白」というほどではないのですが、「やや濃い目のグレー」から「やや薄い目のグレー」の明らかに陰影に変化が見られます。 歯科衛生士さんに、このあたりが骨ですと説明を受けました。一年前に比べて、「このあたりの歯周ポケットも、少なくなってますよ。」ポケットの深さを測り記載した図を見せながら、説明して頂きました。術前の準備から一年余。地道に歯磨きの仕方まで教えて頂き励んだ甲斐がありました。
5:快適なクリーニング
もうひとつ、クリニックで私が好きな点は、ラバーの歯ブラシによるクリーニングです。ふつうの歯ブラシに比べ、歯面を傷つけないそうなのですが、初めてクリニックで知りました。歯のあたりの感触が優しく、定期健診の時、これで丁寧にクリーニングを歯科衛生士の方にしてもらっている間は、さながら、ヘアサロンのような気持ちよさでうとうと眠くなってしまいそうです。また仕上げに甘いフルーツの香りのするフッ素を塗ってもらい、すっきりとします。
なかなか普段の歯磨きの習慣を徹底することは、ついつい日常生活の忙しさにまぎれ、適当にしてしまいがちですが、こうして定期的にクリーニング、進捗のチェックをしてもらうことで、自分の歯磨きを「ちゃんとしよう」との動機付けにもなります。
6:完全予約で待ち時間少、個別のブースとつねに明るく、清潔な医院
予約制のため、待つ時間も少なく感じます。また、明るく、つねに清潔で、器具も清潔に保たれています。また個別のブースで先生や歯科衛生士の方とお話でき、プライバシーに配慮してくださいます。