フッ素洗口は強力な虫歯予防法
当院では、「オラブリス」を使用したフッ素洗口をお勧めしています。オラブリスは、むし歯予防のために開発されたフッ化物洗口剤です。
- 洗口液の作り方
- オラブリスは顆粒状で、水を加えて軽く振り混ぜることによって淡いピンク色の洗口液になります。まずは、指示された濃度(0.05%)の洗口液を作ります。オラブリス1包(1.5g)に水300mlを加えると、濃度0.05%の洗口液が出来あがります。
なお、フッ素にはガラスを腐食させる性質があるので、洗口液を作る容器はプラスチック製を使用します。オラブリスには専用の溶解ビンがあり、目盛りも付いているため、このビンの300mlのラインに合わせて水を加えることで、簡単に洗口液を作ることができます。
- フッ素洗口の手順
-
- 洗口前に歯を磨くか、あるいは水で口をよくすすぎます。
- 指示された1回分の液量(5~10ml)を用意します。オラブリス溶解ビンの場合は、計量部のキャップをゆるめ、中央部のへこんだ部分を押すことにより、計量部に液が流れ込みます。また、計量部には5mlと10mlの部分に目盛りがついているため、適量を簡単に取り出すことができます。
- 洗口液を口に含み、洗口液が歯面に行きわたるように口を閉じて約30秒間、ブクブクうがいを行います。このとき、液を飲み込まないように、下を向いてうがいをします。
- 洗口後は口に残った液を吐き出し、たまった唾液を1~2回吐き出せば、水で口をすすぐ必要はありません。
- 洗口後30分間は、うがいや飲食を控えましょう。
- フッ素洗口の注意点について
-
- 使用に当たっては説明を十分に聞き、理解したうえで、指導を守ってください。
- 小さな子が洗口する場合は、保護者の監督下で行います。必ず事前に水で練習し、できることを確認してください。
- オラブリスは、顆粒の状態のままでは劇薬です。必ず溶解して洗口液を作り、使用するときは歯科で指示された液量を守ってください。
- 洗口液は毎回1回分ずつを取り出し、残った液は捨ててください。
- 使用後は、溶解ビンのキャップをしっかりと閉め、冷蔵庫で保存してください。