仕上げ磨き
少しの手間で「むし歯知らず」の丈夫な歯に!
小さな子どもが歯を磨くという行為は、いわば自立への第一歩といえます。ですからスプーンを持って食事ができるようになったら、ぜひ歯ブラシを持たせてあげましょう。その際には保護者が最初から最後まで磨いてしまうのではなく、できるだけ子どもが自力で磨けるようリードしてあげましょう。
大切なことは、お子様が歯磨きの習慣を身につけることです。そのためには周りの大人が見守る中で、自分の手を使ってお口をきれいにするトレーニングを行うことが必要です。もちろん、子どもの手で完璧な歯磨きなど望めませんし、歯垢(プラーク)を取り除くのも無理でしょう。そこでお父様お母様のご登場です!お子様が頑張って磨いた自己流のブラッシングの、最後の仕上げをしてあげてください。
たとえば、こんな方法はどうでしょう。食事をした後、お子様の目の前でまずはあなたご自身が真剣に歯磨きをするのです。無心に歯を磨き上げる姿を見て、きっとお子様は関心を寄せることでしょう。そこが狙い目です。ご自身のお口を開けて見せながら、「今歯を磨いたけれど、奥の方は磨くにくいからちょっと手伝ってくれない?」と歯ブラシを渡して磨いてもらうのです。その後で「奥歯まで自分で磨くのは難しいよね。だから最後は磨いてあげるね。」という具合にもっていきます。
いかがでしょうか。もちろん他の方法でも構いません。ご家庭の数だけ、仕上げ磨きの工夫があることでしょう。上手にできるテクニックがあれば、ぜひ紹介してくださいね。
★仕上げ磨きのポイントは?
仕上げ磨き用(ヘッドが小さい)の歯ブラシを使用する
上下の奥歯6才臼歯→上の前歯(上唇小帯を指でガード)→下の前歯の順で、むし歯になりやすい歯から磨き始める
焦らず急がず、力を入れてゴシゴシ磨かない(痛いと歯磨きが嫌いになる)
寝かせ磨きはお口の中が見やすく安定しやすいのでお勧め。子どもが暴れる場合は羽交い締めにして手際よく磨く
★汚れが残りやすいのはどこ?
- 奥歯
- ボコボコしていて溝がたくさんあるため、歯ブラシを小さく動かして毛先が溝の中に入るように磨きます。生え始めで背が低い6歳臼歯は、横から歯ブラシを入れて磨きましょう。
- 前歯
- 歯と歯茎の境目、歯と歯の間を丁寧に磨きましょう。上唇小帯を指でガードしながら歯ブラシを小さく動かします。
★フロスを使って徹底ケア!
歯と歯の間の歯垢(プラーク)は歯ブラシではなかなか取りきれないため、デンタルフロス(糸ようじ)を使用します。歯間部に沿って滑らせるように入れていき、歯の両側面に当てるように動かすのがコツです。