『オリバー・ツイスト』

読書・趣味・家庭 2021年04月07日

1838年に出版されたこの小説は、全3巻の長編でした。チャールズ・ディケンズの他の作品もそうですが、スピード感を重視する作風なのでどんどん読み進めることができ、2日で読了しました。
登場人物の偶然の出会いや、事件が起こるタイミングが絶妙で、予定調和そのものであるのは「二都物語」などと同様です。しかし、小説を読み慣れた現在からみてのことなので、当時としては画期的な筋書きだったのでしょう。長い小説の歴史を誇る日本やアラビアンナイトの中で、これほどのストーリー展開を見せる小説があったかといわれると、私は知りません。

『オリバー・ツイスト』