治療例
石灰化した根の治療1
歯の根の治療の一回目です。この歯の神経は死んでしまい細菌が歯の根の先まで到達し、根の先の骨が吸収されています。細菌が侵入して死んでしまった神経を除去する必要があいます。この動画はその一回目で歯の虫歯や古い修復物(詰め物)を除去している様子です。
石灰化根管治療
根の治療では、根の管が石のように固くなっているために器具を先まで進めることができず、細菌や感染源を除去できない場合があります。治療後に痛みなどの症状が出る可能性があるのはこのようなケースですが、マイクロスコープを用いた根管治療を行うと、石灰化した根の管がよく見えるため容易に除去できるだけでなく、より精密で確実な治療が実現できます。この動画では、治療後の根の管に詰める方法も示しています。
歯髄温存療法
しみる症状があった歯です。アマルガムの隣に樹脂(レジン)が詰めてありました。それを除去すると虫歯がありました。虫歯を完全に除去すると神経まで到達しました(露髄)。マイクロスコープの拡大視野で神経(歯髄)の状態を確認すると、神経は赤く血流に満ち、その姿を保っていた(歯髄が生活していることを示していた)ので、神経(歯髄)を温存できると考え、バイオセラミック材にて神経を保護し、歯髄(神経)を温存することができました。虫歯を置いておくと、虫歯菌が神経のほうへ進んで行く可能性があるため、虫歯は完全に除去し温存できる神経なのか取るべき神経なのか見極めることが重要です。
マイクロスコープがあるからこそ神経の状態を確認することができます。
根管充填材除去
肉眼上では根の中をきれいに清浄したはずが、顕微鏡(マイクロスコープ)で見てみると、細菌が付着した根管充填材(ピンク色)が根の中に残っていることが確認できます。顕微鏡(マイクロスコープ)を用いると、完璧に除去することが可能になるのです。
破折ファイル除去
顕微鏡を使用し、折れて歯の根の中に残存した金属片(破折ファイル)を除去しています。 金属片は感染の原因となりますが、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)がないと除去するのは困難です。