『シベリア最深紀行』
国立民族学博物館1階の書籍コーナーにはシベリア、トルキスタン、アフリカに関する書籍が多数置かれています。シベリアに関する本を見つけるとついつい買ってしまいます。
『シベリア最深紀行』は筑波大学の教授が現地調査した結果をまとめたものですが、シベリアに暮らす人々のインタビューを中心に構成されていて、現地の雰囲気がよく伝わります。ヨーロッパロシアに住むロシア人から見ても日本人から見てもツンドラやタイガが広がる荒涼として寂莫としたイメージのシベリアですが、シベリアの人たちの実感は全く異なるようです。この本に登場する主な人々は以下の通りです。
西シベリア・チュメニ州のロシア人(ロシア正教)とタタール人(イスラム教)
西シベリア・ヤマロ・ネネツ自治管区・ヤマール半島のネネツ人、ハンティ人(いずれもシャーマニズム)
東シベリア・トゥバ共和国のトゥバ人(仏教)、ロシア人(ロシア正教古儀式派)、ドイツ人(プロテスタント)