アラビアン・ナイト

読書・趣味・家庭 2012年07月01日
箕面市の図書館にずらっと並べてあるので拾い読みしました。
アラジンの魔法のランプやアリババを読み返すのもよいですが、
本当にたくさんの幻想的な話があります。
サハラ砂漠の蜃気楼のような街の話も心に残っています。

トンブクトゥのアンサル・ディーンの写真や映像を見て、
事実に裏付けされた部分も多いのかと思いました。
トゥアレグ族は本当に破壊するつもりなのでしょうか。
バーミヤンの石窟のようにならなければよいのですが。
シャハリヤールという王がいました。その弟王が妻の不貞を
発見して、彼女を死刑にしたのです。やがて、シャハリヤール自身の
妃も不貞をはたらいていたことがわかり、王は彼女を処刑しますが、
それからというもの、王は世の中の女すべてを憎むあまり、
毎日新しい妻をむかえては、翌朝に処刑したのです。
ある日のこと、大臣の娘シェーラザードはこのことを知りながら、
人々の命をすくうために王と結婚します。シェーラザードは婚礼の夜、
王に物語をはなしてきかせ、夜明け近くに話がちょうど佳境に
はいったところでうちきってしまい、続きは翌日の夜にはなす
ことにしたのです。
シェーラザードは、毎夜アリ・ババ、アラジン、シンドバッドなどの
おもしろい物語をはなしては、翌日も王がききたがるようにしむけ、
そして最後には、王は残酷な考えをあらため、シェーラザードと幸福に
暮らすことなりました。ジェラードのように人を惹きつける話上手にも
憧れますが、やっぱり聞き上手になることが重要だと思います。