キンマ

タイやベトナムの山岳地帯では嗜好品として男性はタバコ、女性はキンマを嗜みます。キンマはコショウ科の植物で健胃、去痰、鎮痛、殺菌作用があります。びんろうじ(檳榔子)と石灰を混ぜたものをキンマの葉に包み、噛むと気分がスッキリするそうです。
檳榔子は口腔癌や咽頭癌の原因になる危険な煙草よりもはるかに危険な嗜好品ですが、南アジア、東南アジア、東アジアに広くその習慣が残っています。インド人の癌の3~4割が口腔癌なのはカレーのせいではなく、このキンマ、ビンロウジ、消石灰のせいです。

キンマは植物の名前ですが、そこから派生してキンマを入れる容器も「キンマ」と呼ばれています。写真はいずれもキンマの入れ物です。