ジャレド・ダイアモンド教授
『銃・病原菌・鉄』は人類がそれぞれの地域でどのように発展していったのかを推測した大作です。本書が探求しようとしたのは、地域の発展の差がそこに住む住民(人種)の資質の差によるものではなく、生活環境の差であったということです。
著者のジャレド・ダイアモンド教授はこのような目的の書物を書くために必要な著者の条件を挙げています。それは歴史学、遺伝学、分子生物学、生物地理学、行動生態学、疫学、言語学、文化人類学に通じていて、これらを統合できる研究者であることです。また、共同研究ではなく、一人の研究者がすべての過程をまとめる必要があると述べています。
ジャレド・ダイアモンド教授は執筆当時カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部生理学教授でしたが、これらの様々な分野に関する研究も経験していました。NHKのBSプレミアムで放送された「ヒトの秘密」でもその片鱗がうかがえました。
https://web.archive.org/web/20060203090341/http://www.geog.ucla.edu/people/faculty.php?lid=3078&display_one=1&modify=1