タリバンの支持基盤
タリバンの支持基盤
米軍撤退から日がたたないうちにタリバンが軍事的勝利したのはパキスタンかパキスタンのタリバンの支援があったからでしょうか。それともロシア、トルコ、サウジアラビア、中国から支援があったのでしょうか。詳しいことはわかりませんが、そうではなさそうに思えます。それぞれの利害が複雑に絡み、全面的にタリバンを支援しているところはなさそうです。
米軍がアフガンにいる間もタリバンは農村部の多くを支配してきました。都市よりも農村の方が身を隠しやすいのでしょうが、潜んでいても食料や資金が要ります。資金がなければ武器も調達できません。イスラム国はイラクやシリアの広い地域を恐怖で支配しましたが、農民の支持は得られず、短期間で崩壊しました。一方でタリバンは20年間農村で生き延びました。恐怖で支配し続けられたとはとても思えません。
これはタリバンのイスラム原理主義に農民が共感し、支援していたのだと思います。農民がタリバンに住むところを提供し、食料を与えたのだと思います。タリバンはケシ栽培で活動資金を得ていたと言われていますが、農民が資金も提供しているのかもしれません。国共内線下の中国共産党や革命前のニカラグアのサンディニスタのように、農村で力を蓄えて年に進行した姿が重なります。