ヘリオット先生奮闘記

読書・趣味・家庭 2012年06月29日

医療関係者の駆け出し時代の物語はどれも楽しんで読めます。自分の修業時代と重なるように思うからです。
獣医学校を卒業したジェイムズ・ヘリオットは意気揚々と新しい職場へ 向かった、そこはスコットランドの奥地、厳しい自然と山々に囲まれた場所だった。小動物を相手にのんびりと優雅な獣医生活を送るつもりが、牛や馬などの家 畜を相手に奮闘する羽目に。極寒の戸外で上半身裸、敷き石に腹ばいになって牛の子宮に腕を締め付けられて、我が人生を呪う若きヘリオット先生。悪気は無い が未熟な者には厳しい農夫に睨まれて、必死にこなすヘリオット先生の若々しい旅立ちの頃。』 若きジェイムズ・ヘリオットの挫折と後悔の物語です。生涯の友となるシーグフリード医師やまだ獣医学校の学生のトリスタン等との出会い。生涯の伴侶となるヘレンとの淡い恋物語が描かれています。

 獣医とはまさに「我が子を救ってくれる」医師。わからないことが多すぎる中で視感・触診を頼りに治療を行う難易度の高い職種です。