メトヘモグロビン血症
全身のチアノーゼが生じる病気にメトヘモグロビン血症があり、酸素吸入をしてもチアノーゼは改善されません。メトヘモグロビン血症は遺伝や薬物中毒により生じ、ヘモグロビンがメトヘモグロビンに変化しています。赤血球中のヘモグロビンは酸素を運搬しますが、メトヘモグロビンになると酸素を運べなくなり、酸素が欠乏してしまいます。メチレンブルーを静注するとヘモグロビンに戻ります。
麻酔注射の前に塗布する表面麻酔薬(ベンゾカイン)、シタネストーオクタプレッシン、ジブカインといった局所麻酔薬はまれにメトヘモグロビン血症の原因となります。