レストランのテーブルで
29年前に中国を訪れた際には何もかも驚くことばかりでした。レストランのテーブルの上や床には食べかすが散らばっていました。肉を食べた後に残った骨や西瓜の種などを皿の周辺のテーブルの上に積み上げていきます。人によっては床にどんどん捨てていきます。食事の後にテーブルに食べかすが高く積み上げられているほど料理をおいしく堪能したしるしとされていました。
レストランの中には放棄と塵取りを持った人が常に巡回し、床に捨てられた食べかすを始終集めて回っていました。町中でも人々は路上にどんどんごみを捨てていきます。一方で落ちたごみを集めて回るゴミ掃除の人もたくさん見かけました。このように、ゴミは好きなところに好きなように捨てるというのが当時の中国社会でした。今回の訪問ではごみを捨てる人はなく、ゴミも落ちていませんでした。レストランのテーブルや床も日本同様にきれいな状態でした。
松堂博物館へ進む
院長近況7-2 北京へ戻る
院長近況7 北京・チベットへ戻る