光触媒による除菌と脱臭

その他 2019年07月18日

口臭治療の際に機械で口臭の強さを測定します。測定前に部屋の臭いを測定するのですが、臭気が0にはならず、いくらかの数値が表示されます。結構大きな数値を示すこともときどきあります。
ひぐち歯科クリニックでは2種類の空気清浄器を設置し、臭いがしない消毒薬を使用するなどして、きれいな診療空間を保つように心掛けています。そのため、人間の鼻では通常臭いを感じません。
しかし、機械は何らかの臭いを感知しているようです。2種類の空気清浄機でもこのような臭いを取り除くことはできないので、これ以上はどうしようもないなと諦めていたのですが、さらに進んだ機械が発売されたようです。
従来用いられてきたオゾンによる脱臭やプラズマクラスターによる脱臭ではなく、光触媒を用いることでアセトアルデヒドやインフルエンザウイルスが破壊されて取り除かれます。光触媒を用いた既存の脱臭機は工場などで用いる大型のものでしたが、「arc」は口臭測定機の横における小型のものなので、役に立ってくれそうです。
Shiraki, Kimiyasu, et al. “Improved photocatalytic air cleaner with decomposition of aldehyde and aerosol-associated influenza virus infectivity in indoor air.” Aerosol and Air Quality Research 17.11 (2017): 2901-2912.

光触媒による除菌と脱臭