八月の光

読書・趣味・家庭 2012年11月09日
米国の作家は南北戦争や南部をテーマとした作品を好んで取り上げますが、これもその一つです。時間や心理描写が錯綜していて、とてもスピード感があります。
恋人の子供を身ごもったリーナは自分の元を去り音沙汰のない彼の消息を追って、ミシシッピ州のジェファソンという架空の町までやってきた。そして彼女をとりまくのは、製版工場で働く地味な青年バイロン。彼は臨月娘の素直でまっすぐな健康美に恋して、リーナの恋人探しと出産の助けとなる。もうひとりの主人公はジョー・クリスマス。彼は孤児として、後には養子として育ち、いくつかの殺人を犯して最後は殺される。