医学ラテン語
大学に入る前は「医学用語はドイツ語が多い」と聞いていたように思います。大学に入り、歯学部では外国語を選択する際に英語、ドイツ語、フランス語の中から2か国語を選択すると定められていました。ドイツ語をとらないといけないのかなと思いつつも、英語とフランス語を選択しました。中高生の頃にヴィクトル・ユーゴーやモーパッサン、サマセット・モーム、フランソワ・サガンなどを読んでフランスに親近感があったからです。
歯学部の専門課程に上がってみると、ドイツ語が出てくることはそれほど多くありませんでした。英語の方が多かったのですが、思わぬ伏兵が隠れていました。予想もしていないラテン語が嵐のように次から次に出てきました。筋肉も骨も病名も、何もかもラテン語で覚えなければなりませんでした。