半生記⑥ 【松下と私】

読書・趣味・家庭 2015年08月25日

松下で働いたことは私の誇りです。それは入社面接からで、秘書は学歴もあり、容姿端麗な人が選ばれましたが、自分は全く正反対でした。そんな私が採用されたのは、松下幸之助さんという人が適材適所人を選ぶ人だったので(字の上手い人を探していたのでしょう)学校推薦で受けた私に履歴書を見て「一緒に働きましょう」と言ってくれたのが始まりでした。仕事はそれほど言いつけられませんでしたが、最初の頃は身の回りのお世話をしていました。京都の別荘にも行き奥様のむめのさんとお世話をしました。松下さんが何をしたいのか、目を見ればわかるぐらいに精神誠意お仕えしました。