口内フローラ
江上一郎先生の著書で紹介されていた研究です。早稲田大学の研究グループは口内フローラのことを唾液フローラと表現していますが、同じことだと思います。
腸内フローラは食事の影響を受けやすいのに対して、口内フローラは食事の影響を受けにくいようです。また、腸内フローラと比べて個人間の違いが小さいそうです。口内フローラはう蝕や歯周病の影響を受けて変化しますが、なぜか炎症性腸疾患、リウマチ、膵臓がん、肝硬変などでも変化するそうです。
口内フローラがなぜ内蔵の調子で変化するのかは謎ですが、この研究で一つのヒントが見つかりました。それは概日リズムの影響を受けるということです。
Takayasu, Lena, et al. “Circadian oscillations of microbial and functional composition in the human salivary microbiome.” DNA Research 24.3 (2017): 261-270.