口腔扁平上皮癌の顎骨浸潤
自見英治郎教授(九州大学歯学研究院OBT研究センター)の講演です。転写因子NF-κBの活性化によって、口腔扁平上皮癌が増殖します。すると炎症性サイトカインIL-6や副甲状腺ホルモン関連蛋白PTHrPが増加し、ストローマ細胞表面のRANKLが破骨細胞前駆細胞表面のRANKと結合し、NF-κBに助けられて破骨細胞前駆細胞が破骨細胞へと分化します。破骨細胞は顎骨を破壊し、口腔扁平上皮癌が顎骨へと浸潤していきます。
破骨細胞前駆細胞が破骨細胞へと分化する経路を詳しく見ると、破骨細胞前駆細胞→単核破骨細胞→融合破骨細胞→多核破骨細胞→活性化破骨細胞と変化していきます。RANKLはこれらの各段階の破骨細胞と結合し、分化や融合、活性化を誘導していきます。さらに破骨細胞の延命を手助けします。

