口臭症患者の気分 

その他 2019年08月19日

3年前はSDSとSTAI、昨年はTEG-Ⅱ、今年はPOMSと、心理テスト(自己記入式尺度)の結果を集計して発表しました。POMS(気分プロフィール検査)は「緊張―不安」「抑うつ」「怒り―敵意」「活気」「疲労」「混乱」の6つの気分を測定することができます。口臭治療の前後でPOMSがどのように変動するかを調べました。
結果ですが、予想通りのものでした。「緊張―不安」「抑うつ」「怒り―敵意」「疲労」「混乱」のよろしくない5つの気分はいずれも治療後に軽くなっていました。事前に記入してもらった生活調査票の備考欄には「緊張―不安」に関する記載が過半数を占めましたが、POMSの結果は「緊張―不安」が他の気分より高いということはありませんでした。口臭症患者にとって、どうやら「緊張―不安」は言語化されやすい気分のようです。「抑うつ」「怒り―敵意」「疲労」「混乱」は記載が少ない割にPOMSの点数が高く、患者さん自身が意識していない気分なのかもしれません。

口臭疾患者の気分


口臭疾患者の気分