口蓋ミオクローヌス
1つの筋肉あるいは筋群に同期性で迅速な筋収縮が自動的律動的に起こってくる現象をミオクローヌスといいます。喉頭、咽頭、顔弓に同時にミオクローヌスが見られる場合に「口蓋ミオクローヌス」といいます。
原因不明とされていますが、脳血管疾患、脳変性疾患、脳炎、マラリア、梅毒、外傷、SMON病、Krabbe病などが原因となることもあるようです。口蓋ミオクローヌスの症状には軟口蓋の上下動、嚥下障害、耳鳴り、動揺視、異常音があります。睡眠時は症状が出ず、口蓋部や咽喉頭部に注意を向けると症状が増悪します。
西洋医学では確立された治療法が存在しません。中医学では脳の異常に痰熱が絡んでいると考えます。また、肝鬱が軟口蓋や咽喉頭部の気の流れを乱していると考えます。したがって、抑肝散と温胆湯(もしくは竹助蘊胆湯)で治します。