嗜眠 

その他 2020年04月06日

広島県福山市いそだクリニックの平岡先生の1症例目は97歳女性で断続的に嗜眠に陥る状態でした。嗜眠は3日続き、その間の2日間は元気です。嗜眠のきっかけとなったのは肺炎や尿路感染症です。抗生物質を点滴すると下痢をし、腎機能低下、嘔吐、摂食困難が生じました。
この症例の弁証は心陽虚、精虚、食労で、抗生物質の悪影響による腸管の菌交代現象や点滴による冷えで症状が悪化していました。心陽虚に対しては桂枝人参湯、精虚に対しては附子末、食労に対して六君子湯を処方し、嗜眠はなくなり、下痢、腎機能、食事も改善しました。

嗜眠