悪路

読書・趣味・家庭 2021年02月15日

西部を馬車で移動する様子が書かれた文章に「床と天井との間をバウンドする」とあります。一息付けるのは駅に泊まった時だけで、駅といっても床は泥の汚い小屋です。当時の馬車の旅が過酷だった様子がまざまざと描かれています。
この部分を読んでいて学生時代に旅したシルクロードを思い出しました。高速で砂漠を突っ走るバスの座席のスプリングはほとんど利かず、天井まで跳ね上がって頭を打ち続けていました。真夏なのに冷房がないので窓を開けて走り、砂漠の砂や小石が常に飛び込んできました。

悪路