時間感覚
アフリカ人の時間感覚は日本人とは全く違うとよく書かれています。バス停には時刻表がなく、バスが今日来るのか、明日になるのかも来てみないとわからな い。バス停で待つ乗客はそんなことは気にかけずにのんびりと待っているといった情景を朝日新聞社発行の分冊百科で読んだことを思い出します。
何事にも例外があります。ソマリ人は「超速」の民のようです。老若男女を問わずに時間厳守、即断即決、素早いサービスが当たり前です。何でも早いのは考え もので、人の話を最後まで聞くことはできず、人の話に興味を持つこともありません。人の話はさえぎって話し、人に話を聴くのは自分が正しいことを確認した いときだけです。1年足らずで離婚、再婚を繰り返し、離婚歴のない成人は少数派だそうです。
ソマリ人が超速の民なのは遊牧民の出自が大きく影響しているようです。確かに農耕民族のように作物が実るのをじっくり待つことは苦手でしょう。周囲の状況 に応じて即座に判断することが家畜や自身の生死を分けることも多々あるのでしょう。トゥアレグやマサイ、フルベといった他の遊牧民の時間感覚はどうなので しょう。