氏族社会

時事問題 2015年03月19日

ソマリアは遊牧民族のソマリ人の国です。その社会は氏族を構成単位とし、5大氏族の力関係で形作られてきました。内戦や国家分断の実情はすべて氏族間の合従連合として理解できます。

遊牧民は元来定住場所がないため、日本の戸籍制度がありません。国民はどの氏族に所属するのか、また氏族のどの分家に所属するのか、その下のどの分分家に 所属するのかによって細かく分けられていきます。分家は8段階ほどの下層段階まで分かれていて、それぞれが日本の市区町村のような単位を構成しています。

この制度によって国民の所属が明瞭となり、一人ひとりを国家が把握できるようにいなっているのです。