海外での迷子体験

その他 2019年06月22日

乗っていた貸切バスに置いて行かれ、ハワイで迷子になってしまいました。バスの中にかばんを置いてきたので、パスポート、財布、旅行案内など、何もありません。一文無しでどこに行けばよいのかもわからず、途方にくれました。
とりあえずワイキキにある学会会場まで歩いて行こうと考え、イオラニパレスの前にいた現地人に尋ねてみました。「ヒルトンホテルに行きたいのですが、どちらに向かって歩けばよいのですか」と聞くと、「歩いてはとてもいけない、バスで行きなさい」と言われました。「かばんをなくし、お金を持っていないのです」というと、バス代をもらえました。
バスでワイキキまで行って下車すると、そこはカピオラニ公園の前でした。町の人に「ヒルトンホテルに行きたいのですが、どちらに向かって歩けばよいのですか」と聞くと、再び「歩くと遠いので、バスで行きなさい」と言われました。幸い2回分のバス代をもらっていたのでもう一度バスに乗り、無事にヒルトン・ハワイアン・ビレッジに到着しました。
学会は翌日から始まる予定で会場に事情を尋ねられそうな人は誰もいません。ホテルのフロントに「樋口均也」が泊まることになっていないかと尋ねると、「リストに載っていない」と言われてしまいました。先ほどまで一緒だった医局員たちが探しに来ないかなとぼんやり考えながら思案していました。
いくら待っていても誰も来ないので自力でどうにかしてみることにしました。近くのホテルを順番に回って宿泊名簿に載っていないか聞いてみることにしました。隣のイリカイホテルまで10分ほど歩いて行ってみました。フロントで「樋口均也」が泊まることになっていないかと尋ねると、「あります。しかしまだチェックイン可能な時間ではないので待っていてください」と言われました。やれやれです。しばらく待っていると市内観光と昼食を終えてホテルの到着した学会参加の一行と合流できました。