畜獣用の井戸

畜獣用の井戸
草原を走って行くと、山羊と羊の群れに出くわしました。羊飼いの少女が一人で大きな山羊の上に寝そべり、こちらを眺めています。この山羊は下腹部が布で覆われています。理由を尋ねると、種山羊なので雌の発情期が来るまではこうして布を巻いておくそうです。
山羊や羊が群がっている場所に近付いてみると、どうやら井戸があるようです。井戸といってもとても浅く、水面はたった50㎝ほど下です。そこに長くて大きなひしゃくを差し入れて水をくみ上げるのです。少女が手本を示してくれたので、私もチャレンジすることにしました。実際に汲んでみると意外に重く、何度か繰り返すうちに足元がふらついてきました。汲んだ水は大きな桶に入れられ、それを獣たちが押し合いながら飲んでいました。








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