腸内フローラ移植
城谷昌彦先生(芦屋市、ルークス芦屋クリニック)の講演です。腸内環境がよい人の糞便を腸内環境に問題がある人の腸内に注入する治療法が腸内フローラ移植です。この治療をするためには事前に抗菌薬の投与や腸管洗浄が必要とされていました。予め腸内細菌を減らしておいて、移植した細菌が生着しやすくするためです。しかし、それなりに体に負担がありました。
城谷先生はナノバブル水を用いる新しい腸内フローラ移植法の治験結果を報告されました。この方法では事前の抗菌薬の投与や腸管洗浄が不要です。移植する腸内細菌がナノバブル水に包まれることにより、細菌が腸管免疫の攻撃を逃れ、無事に生着できるようです。
治験では腸内フローラ移植により自閉スペクトラム症の著明な改善が見られました。