華麗なるギャツビー

読書・趣味・家庭 2014年01月25日

映画があることは知っていたのですが、内容については知らず知らずに読みました。ロングアイランドの砂嘴、灰の山、デイジーの家の前の桟橋、ギャツビーの豪邸と映像で確かめてみたい場合が脳裏をよぎります。 映画を観てから小説を読むか、小説を読んでから映画を観るか。好みの分かれるところでしょう。私は断然、後者です。小説を読み始める際には予備の知識なしに新鮮な状態で小説の世界を体験したいからです。映像にそのような新鮮さを求める人も多いでしょうが。 描写が簡潔でプロットも単純なため一幕の戯曲のような小説で、いかにもアメリカっぽい味わいです。映画化するために書かれたのかと思うほどです。

トム・ブュキャナン、デイジー・ブュキャナン、ジェームス・ギャツビー、マートル・ウィルソン・・・登場するのは皆自分の欲望を満たすことに重きを置く人ばかりです。

思慮深いのは物語りの語り手であるニック・キャラウェイただ一人であり、これがアメリカの文化なのでしょう。