記憶の研究モデル 

その他 2020年07月25日

小倉明彦先生が記憶の研究に用いた研究モデルを紹介します。生後1週齢以内の幼若なマウスやラットの海馬を切り出します。これを輪切りにして切片を作り、培養液を通すろ紙に上に置きます。すると海馬は神経回路を成長させ、2週間ほどで成熟した動物の海馬と同じ状態になります。
この状態の海馬に電極を挿し込み、海馬に入ってくる軸索を刺激します。このときに発生する海馬ニューロンの応答が電気信号として記録でき、これが記憶の反応として観察できます
成熟した海馬を切り出すと半日で使えなくなります。幼若な海馬を培養すれば、数週間は培養可能なので、この研究モデルが使用される表になりました。
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/omoroi-seimei/introduction/lab20-ogura.html

記憶の研究モデル