過越しの祭の式次第

国内観光・イベント 2014年05月23日

過越しの祭は午後4時ごろから始まって深夜の3時ごろまで続きます。祭りの進行は細かく定められています。祭りの食事では最後の晩餐でも教会のミサでもお馴染みのパンとワインが供されます。
パンは発酵させない種無しパンでマッツァといいます。これはモーゼと共にイスラエルの民がエジプトを脱出する際に、パンを発酵させる時間がなかったこと故事から来ています。最後の晩餐ではパンはイエス様の肉であると表現されています。実際にはパンというより、薄くて平べったいクラッカーでした。

ワインは必ず4杯飲みます。1杯目は聖別の杯であり、エジプトでの苦役からの連れ出しを意味します。2杯目は感謝の杯であり、苦役からの救い出しを表します。3杯目は贖いの杯であり、贖いや祝福を。4杯目は完了の杯であり、贖いにより民の神となったことを表します。最後の晩餐ではワインはイエス様の血であると表現されています。

4月18日の過越しの祭(の学習会)ではマッツァとグレープジュースを頂きました。これに加えてハロセットも体験しました。これはリンゴ、蜂蜜、ナッツを混ぜ合わせた食べ物で、おいしいものでした。エジプトでレンガ作りに使った泥と、乳と蜜の流れる国への帰還の約束を象徴しています。